家事代行サービスと家政婦さんの違いとしては、雇用形態の違いによる、「トラブルがあった場合の責任の所在」が挙げられます。
しかし、家事代行サービスでも家政婦さんでも、仕事内容に大きな差異はないことを考えると、どちらを依頼する方がいいのかがわからない、という場合もあるのではないでしょうか。
家政婦さんの場合は、原則としては家政婦さん本人と契約を結ぶことになり、契約を結んだ家政婦さんがずっと担当することとなります。
そのため、信頼できる家政婦さんとめぐり合えた場合は、非常に心強いでしょう。
しかし、家政婦さん本人と直接契約を結んでいるという形態から、トラブルとまではいかなくても、何か気に入らない点があった場合は、依頼主の方が直接家政婦さんに伝えることになります。
なかなか伝えづらい内容の場合、今後の関係を気にしてしまうこともあるでしょうし、そもそも苦言を伝えるのが苦手な場合は、ストレスを抱える要因にもなりえます。
一方、家事代行サービスの場合、サービスを行うスタッフは家事代行業者が派遣しますので、必ずしも毎回同じスタッフが担当するとは限りません。
「前回と同じスタッフを派遣して欲しい」という依頼そのものは、多くの家事代行業者が受けてはいますが、スタッフのシフトの問題もありますので、難しい場合もあります。
しかし、依頼主の方と家事代行サービスを行うスタッフの間には家事代行業者が入っていますので、何か気に入らない点があった場合は、スタッフ本人ではなく、間に入っている家事代行業者に伝えることが可能です。
そのため、依頼主の方は要望を通しやすい状況であるといえます。
このように、家事代行サービスと家政婦さんとでは、雇用形態の違いにより、依頼主の方との関係性にも違いが生じます。
「依頼したことを確実にこなして欲しい」「決めたことは必ず守って欲しい」というような希望が強い場合は家事代行サービスを、「常に同じ人に担当して欲しい」「家政婦さんとの信頼関係を大切にしたい」という場合は家政婦さんを雇うのがよいといえるのではないでしょうか。